勉強ができる以上に大切なこと
明智光秀が須知城(しゅうちじょう)を攻めたこと、丹波ポークはとてもおいしいこと、そこのご出身の方が亀岡市内で有名なラーメン店を開いていること、等々を私に熱心に話してくれた。京丹波から通ってくれる、礼儀正しい生徒である。
彼は、登校してくる際、授業から帰ってくる私を認めると、一瞬立ち止まって、礼をしながら挨拶をする。そこまでする生徒はそうはいない。武芸で心と体を鍛え、同時に、礼節を重んじる態度を師から、両親から、周りの環境から学んできたのであろう。
地域愛にあふれる彼の語りを聞き、まずは、先日ラーメン店に赴き人気ナンバーワンのメニューを食した。そして今日、つい最近新聞の記事で知った、今年の11月に閉店が決まった地域のお店に行き、そこでお昼をいただき、お土産を買い求めた後、彼が推奨してくれた琴滝に行き、そのあと大変な思いをしながら、須知城跡まで足を延ばし、玉雲寺に寄って帰ってきたという次第である。
こんな遠いところから通ってくれている、それを改めて実感する。京都縦貫道を使っても相当な時間がかかる。そのうえ、きわめて礼儀正しい。直接教えているわけではないものの、ありがたいことだと心から思うと同時に、きちんと指導をしてやらねばと強く再認識したのである。