最長不倒

アーネストの「直前テスト」二日目、つまり中間テスト最終日の前日、お昼の1:30開始の授業に15分以上前にやってきて、直前テストを受けた後、なんと最終9:55まで居残りをして学習した男子生徒。仲良しの二人、多少おしゃべりは気になったが、それでもかなりの学習時間を、途中、軽食の時間等を挟みながら、最後までやり切った。

保護者には、「がんばってすごい時間勉強したので、結果はともかく、帰ってきたらほめてやってください。」とお願いしておいた。

そして昨日、手ごたえはどうだったか尋ねてみた。一人め、「よくできたと思います。」二人め、「正直言って‥、むちゃくちゃ自信あります。」この言葉には受けた。大きく笑いながら、心からよかったと思った。

量より質、とはよく聞く言葉だ。確かに、「質」が伴わない「量」は、その価値を下げてしまう。だが、どれだけ「質」を高めたとして、「量」が伴わなければ、やはり、効果は期待したほど上がらないこともまた、明白である。

かつて、「ミスター赤ヘル」と呼ばれ、「広島カープ」の黄金時代を築いた強打者、山本浩二氏のテレビCMでの言葉が思い出される。

「これだけ(練習を)やったんだから、(必ず打てる、結果が出る)」

彼らは、おそらく、今まで生きてきた中で一番長く勉強したのではないか。結果が伴うに越したことはないが、この経験は、これからの二人の受験勉強、受験の成否に必ず生きる。こと受験にとどまらず、これから生きていく彼らの人生において、この経験から得られるものはとてつもなく大きい。

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